ストロークとは、腕の一振り、筆勢といった手や腕の動きを意味しております。
私の場合、即物的で、非個性的な表面を持つ絶対的なあらわれとして意図していますが、しかし表現のアクションとしての原初的行為である手の動きについての意味からストロークをとらえ、そのようなコンセプトを持ち、思いめぐらしているのも一つの事実です。原健
1979年「現代版画」川合昭三編 講談社 より抜粋
グラデーションについて、たんなる濃淡によるボカシとしてとらえるのではなく、たとえばAからBへの暫時的移行としての過程そのものを、提示したいと考えています。そして色彩のみでなく、形態の増幅や減少へのリレーションでもあるわけです。
そのAとBとは、ともに価値づけがなされ、つまり片ボカシと言われる方法ではなく同質な色価として、ヒエラルキーのない状態であることを願っています。 原健 1979年「現代版画」川合昭三編 講談社 より抜粋